ひげのなかちゃん

ひげのなかちゃん 商品市況日々雑感

調査部会 コモディティー・ボイスネット ワーズオン ローソク足手書きチャート用紙「ラクロシュ【LaXU】 東京ゴールドフェスティバル2015
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ちょっと油断すると、あっという間に更新していない期間が伸びてします。
プロの物書きじゃないもんで、どうしても間が空くと億劫になる。
相場っていうのは、毎日必ず上がり下がりするのだが、
それを事細かく書くほど、書く事にマニアックじゃないもんで…(苦笑)

さて、そういうわけで、今回は最近週刊レポートに書いたコメントから…


金の玉を建てたら金が儲かった…。
こう書いても、ちょっと良く分からんかもしれない。

「何?きんのたまをたてたらきんがもうかった?」
いやいや違います。
「きんのぎょくをたてたらカネがもうかった」相場をしている人はこう読むわけだ。

玉(ぎょく)を「たま」と読んじゃいけません。「アホか。キンタマは立たないよ。立つのはサオだよ!」と言われます。すみません、下品で…(笑)

玉は良いとして、金はキンと読めるし、カネとも読めるわけで、こりゃもう前後の文章から判断するしかない。
英語ならキンはゴールドであり、カネはマネーだ。ちゃんと区別があるのに、何で日本語はそうなっていないんでしょう。

「いやカネだって、通貨とか貨幣とか言うよ」と言う向きもあるだろうが、「ちょっとカネ貸して」とは言うだろうが、「ちょっと通貨貸して」とは言う事はないでしょう。
言ったらたぶん、「何?10円玉貸して欲しいのか?」と返って来る程度かな…。

何でカネとキンは同じ金と書くのか? おそらく昔は、小判がキンでカネでもあったからだとは思うんだが、実は庶民にとって小判=金なんぞあまり縁がなく、普通は銭(ぜに)を使っていたというのが今回の話。

カネとゼニは、実は全然違うものなのだ。

江戸時代は、金貨・銀貨・銅貨とオリンピックみたいに3種類の通貨があったわけだが、カネは金貨と銀貨、ゼニは銅貨と明確に分れていた。

ゴールドの1両は、その下に分(ぶ)があって、4分で1両。分の下には朱(しゅ)があって、4朱で1分。だから1両=16朱でもあるわけだ。
なんでそうなっているのかは、当方は知らん。知らぬが、とにかくそれが金(ゴールド)の単位だった。

銀の単位は匁(もんめ)。これは重さの単位だ。つまり銀は重さを図って価値を決めていたわけであり、じゃあ金1両は銀の何匁だったの?と言えば、実は正確には決まっていなかった。いわゆる変動相場制ってヤツだ。
だから今に例えれば、円とドルが同時に流通していたようなものだ。

金は金、銀は銀での流通であり、どっちもカネはカネだが金で支払いして銀でお釣りを貰う…と言うのは難しかっただろう。だからこそ現代の銀行の元になった両替商が居たわけだが…。

とにかくこの2種類がカネである。そりゃ貴金属なんだから、金(きん・かね)なのは当然だろうけれども。

庶民の流通貨幣は銅だ。この銅も金・銀に対して変動相場制なのは一緒なのだが、この単位は文(もん)だ。
文が1000文集まれば一貫(いっかん)で、普段の買い物なんかに使っていたのはこの文=銅貨なわけだ。

落語で「時そば」ってのがあるわけだが、「一(ひい)、二(ふう)、三(みい)…。親父、今何時だ?」「へい、九つです」って言う時に使うのが文なわけだな。
これを銭(ゼニ)と呼ぶわけで、金(カネ)とは全く別個のものだったわけだ。

変動相場制の金・銀・銅だが、一応の目安はある。大体だが金1両=銀60匁であり、銀60匁=銅4貫文=4,000文となるわけだ。

落語「時そば」では16文のそばを1文騙して喜ぶわけだが、本当にそばの値段が16文なら1両出されたってつり銭などあるはずもない。
「はい、3984文のお釣りでございます」とそば屋のオヤジが言うわけないだろ!そんなもの、重くて運べる訳もない。
仮に1朱金を出されたら、えーと4000÷16−16=234文のお釣りです…って、面倒くさくてとてもやってられない。江戸には電卓なんか無いからね!

おそらく蕎麦屋の親爺は大事そうに1朱金を懐に納め、「残りのそば、まとめて全部持って行きな!」で終わりだな。

あくまでも感覚的なものだが、仮に蕎麦の16文=現代の500円だとした場合には、1両は4000÷16×500=12万5000円也。お主もワルじゃのう〜の越後屋の千両箱は1億2500万円也か。

今の金相場がグラム4000円として、1キロで400万。おおよそ30キロ分が千両箱なんだが、千両箱の金が何キロ分あったのかは、わかりません。

経済規模も貨幣価値も江戸時代とは違うんだろうから、比較するだけ無駄な話ではあるが、少なくともねずみ小僧のように千両箱を担いで屋根から屋根へって言うのは無理な話だな。



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