ひげのなかちゃん

ひげのなかちゃん 商品市況日々雑感

調査部会 コモディティー・ボイスネット ワーズオン ローソク足手書きチャート用紙「ラクロシュ【LaXU】 東京ゴールドフェスティバル2015
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商品市況展望 
平成25年4月28日記

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金相場急落、「炭鉱のカナリア」が発する警告
[ロンドン 15 日 ロイター BREAKINGVIEWS]
金相場は、金融市場における「炭鉱のカナリア」と言える。金価格のバブル崩壊は、債券や商品、株式の各
市場に潜む巨大なリスクを警告している。それらの危険はまだ差し迫ったものではないが、まぎれもなく本物
だ。
最近の金相場の調整は極端だ。金相場は過去10 年にわたり順風満帆だった。金投資家たちは、米国の住宅
バブルを賢明にも信用せず、住宅バブルがはじけると量的緩和で米ドルは下落し、超低金利によって金保有の
機会費用も低下した。
しかし、米景気は弱いながらも回復の兆しを見せ、米ドルは上昇し始めた。スマートマネー(先見の明があ
る投資家の資金)はすでに金から逃げ出している。相場の転機は来るべきして来たのだ。


金と銀以外の市場でも大きな調整局面のリスクは存在するが、相場の転換点はまだ訪れていない。株式市場
と商品市場にとって問題になるのは、米国経済や世界経済についての懸念や、企業業績のネガティブサプライ
ズのリスクだ。中国の第1・四半期の国内総生産(GDP)伸び率は前年比7.7%と、第4・四半期の7.9%か
ら鈍化し、市場予想の同8.0%も下回った。米国の最近の小売売上高や雇用に関する指標も落胆を誘うものだ
った。
ただ、こうした景気への懸念は、米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和がすぐには終わらないとの期待を
維持する。
米国株式市場は過去最高値を更新しており、投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション
取引所(CBOE)ボラティリティー・インデックス(VIX指数)は2007 年以来の低水準となっている。
米国債価格の上昇は、量的緩和が早期に終了することはないとの見方を裏打ちするものだ。米10 年債利回
りは、3 月2%強から足元では1.72%に低下した。日銀の大胆な金融緩和も米国債の支援材料になるだろう。
金融緩和と経済の低成長が続くとの見方を背景に、安全資産である国債は引き続き選好されるだろう。

金融市場にとって大きな問題は、経済成長への懸念が後退し、FRB が異例の金融政策を終える時に訪れる。
そうなれば、株式と商品はかなり下落する可能性がある
。ただ、経済のファンダメンタルズ強化により、調整
はある程度軽減されるかもしれない。国債価格の調整はより深刻だろう。
金相場急落が投資家に与える教訓は、すでに多くの人が知っているものだ。市場はイージーマネーによって
危険なまでに歪められており、いずれ訪れる調整局面では、相場の下落は深刻なものになることを忘れてはな
らない。



前々から決まっていた週刊レポートの休刊日に合わせるかのように、金相場が5,000 円台→
4,100 円台まで2 日間で一時900 円もの大暴落を演じた。前回のレポート発行時点で、300 円分
の下げはすでにわかっていた話だったが、そこから更に600 円も一気に下げるとは…。
上記はロイターのコラムニストのコメントだが、同じくロイターは今回の金の大暴落を「2 億
年ぶりの大暴落」と述べている。2 億年前には金相場どころか、人類もいないわけだが、まあそ
れだけショッキングな出来事だったという例えだろう。
もう一つ、コメントを紹介しよう。

田中宇の国際ニュース解説 無料版 2013 年4 月16 日 http://tanakanews.com/
★ 通貨戦争としての金の暴落
金地金の相場が暴落した。4 月12 日からの2 営業日で、金価格はドル建てで10%ほど下がった。しばらく
前から、米国の金融界は、金相場の大幅下落を予測する報告書を出していた。3 月末にはゴールドマンサック
ス(GS)が、金相場が1 オンス1200 ドルまで下がるという予測を出していた。3 月末の金相場は1600 ドル
前後で、急落後のいま(4 月16 日)は1300 ドル台だ。GSの予測はほぼあたっていた。
http://www.activistpost.com/2013/03/ignore-banks-bearish-statements-on-gold.html
Ignore Banks' Bearish Statements on Gold

米金融界が、今回の金暴落を事前におおむね正確にあてられたのは、当然ともいえる。金相場の暴落は、米
金融界が引き起こしたものだという指摘があるからだ。暴落が始まった4 月12 日、メリルリンチ(バンカメ
の一部門)の仲買部門が、顧客からの依頼を受け、金先物市場で60 億ドル分の売り注文を出し、相場が急落
したという。その後、ヘッジファンドや投資銀行などの機関投資家がこぞって金先物を売り放ち、合計150
億ドル分の売り注文によって下落が加速した。
http://investmentwatchblog.com/massive-20-billion-paper-gold-sell-orders-trigger-stop-loss-selling-and-u
nfounded-panic/
Massive $20 Billion Paper Gold Sell Orders Trigger Stop Loss Selling And Unfounded Panic

この日の数時間で売られた金先物は、金地金の現物に換算すると400 トン分で、世界で1 年間に掘り出さ
れる金地金の15%にあたる。
とはいえ実際に売られたのは金の現物でなく、現物とつながりがない金先物だ。
金地金の価格は、金相場によって決まるが、金相場は現物の市場でなく、現物との交換を前提としていない先
物市場だ。価格操作が頻発する先物相場に影響されない、現物の需給だけで決まる「金の現物価格」は、今の
世界に存在しない。先物の価格が現物の価格である。先物市場は、実際に賭けた資金の10 倍とか20 倍の価
格分を投資できるので、取引の額は、現物より先物の方が何十倍も大きい。だから、金相場は金融界の意志に
よって簡単に動く。
http://tanakanews.com/130413bubble.php

◆世界的バブル崩壊の懸念
米金融界が金相場を急落させたのだとしたら、その理由は、債券や株などの市場から、金市場に資金が流出
していく事態を未然に防ぎ、金融界の儲けの源泉となっている債券や株の市場を守るためだろう。
金融界の中
心にある債券金融システムは、08 年のリーマンショックのバブル崩壊後、米連銀による資金供給の大増加策
(量的緩和、QE3)などによって表向き再び繁盛しているが、実体的には延命しているだけで、連銀がQE3
をやめたら再崩壊の危機に陥りそうだ。連銀はQE3 ドルの刷りすぎによって不健全な状態になっており、連
銀内から「早くQE3 をやめるべきだ」との声が挙がっている。
http://www.marketwatch.com/story/fed-could-start-tapering-qe3-this-summer-williams-2013-04-03
Fed could start tapering QE3 this summer: Williams

金融システムの崩壊を防ぐには、資金量を増やして価格を維持する方法のほかに、金融界から他の分野への
資金の逃げ道を断ち、資金がほかに行かないようにする方法がある。
そして、株や債券から資金が逃避しうる
先の一つとして存在するのが金地金だ。株や債券、預金、現金(通貨)などは、いずれも連銀など当局と金融
界の発明物であり、金融界が価値を操作して崩壊を防げる。対照的に、人類が金融界を持つ前に価値の備蓄先
3
として使っていた金地金は、古くさく野蛮なものであるが、金融界やドルのライバル的な存在だ。だから金融
界は、連銀のQE3 が限界に近づき金融崩壊が再来する懸念が増す中で、金相場に先制攻撃をかけて暴落させ
たのだろう。金融界は、ドルを守るために金を攻撃する通貨戦争をやっている。米金融界が

金相場を暴落させたのなら、それは自分たちの儲けを守る意味もあるものの、同時に、ドルや米国債を崩壊から守り、世界の混乱を防いだともいえる。だがさらに深く掘り下げると、ドルや米国債を崩壊に
瀕する状態にした原因は、この30 年間続いた債券金融の急拡大であり、米金融界はその急拡大を煽って儲け
てきたのだから、もともとの悪者はやっぱり金融界だともいえる。
明確に報道・指摘されていないので、多くの人は気づいていないだろうが、このところ世界的に、通貨や金
融界に対する信用がゆらいでいる。
日米などは株高だが、その背景にあるのが日銀や連銀による過激な緩和策
であり、株価は目先上昇してみんな浮かれているが、上昇の理由を考えると恐ろしさ(高いリスク)を感じる
人も多いはずだ。日本株5月下落説なども出ている。ユーロ圏は投機筋の攻撃を受けてキプロスが金融危機と
なり、銀行口座が封鎖・没収(徴税)される事態が起きた。日本人の多くは、自分らと無関係な遠くの出来事
と思っているだろうが、欧州の人々は、これまで無リスクだったと思っていた銀行預金が、実はリスクの高い
資金置き場であることを感じ始めている。

債券も、債券群の上位にある国債が、米国も日本も政府の財政難がひどくなり、以前のような無リスクな投
資先でなくなり、それに連動して下位の社債やジャンク債の安全性が低下している(本来は、安全性が低下す
ると債券の価値が下がるが、その下落を連銀や日銀が緩和策による流通資金増によって止めている)。ドルや
円といった現金も、日銀や連銀の過剰発行によって、いずれインフレ(お金の価値の減価)がひどくなるかも
しれない状態だ。株や債券だけでなく、預金も現金もリスクが高まり、安心してお金をあずけられなくなった。

リスクの高まりを感じた人々は世界的に、昨年あたりから、金地金を買う傾向を強めていた。資金を安心し
て置ける先がないので、金地金が注目された。この状態を放置すると、株や債券、預金から資金が流出し、金
融崩壊が起こりかねなかった。それを防ぐため、金融界が金地金相場を暴落させ、金に群がり始めた世界の人々
を追い払った。金融界は、金を買おうとする人に「金は安全でない」と思わせることで、金への資金流入を防
ぎ、ドルと金融界自身を延命させている。

http://tanakanews.com/120830gold.php

金地金の復権
今回、金と銀は暴落したが、商品市場の中でも、白金など他の金属や原油、食糧は、大して価格が動いてい
ない。金以外の商品の多くは、リーマンショック後の世界不況の中で実需(工業需要など)が減り、値下がり
したので、それ以上の下落にならない。金と、金に準じると考えられている銀だけは「商品」
でなく「通貨」の側面があり、リーマンショックがドル崩壊でもあったため、その後、他の商品が安値を続け
るのをしり目に、金と銀の相場だけは上がる傾向が続いた(銀は、2011 年に暴落させられた)。
http://tanakanews.com/081107gold.htm

操作される金相場
金地金は、ドルと対極の関係にある。ドルが隆々とすれば金がすたれ、ドルが弱体化すると金が輝くのが自
然な関係だ。
今回、金相場が暴落したが、それはドルが隆々としたからでない。ドルは依然として弱く、むし
ろ金融崩壊を防ぐために、ドルの発行者である連銀が無理に続けねばならない量的緩和によって、ドルの弱体
4
化が進んでいる。今回の金暴落は、ドルの弱まりを顕在化することを防ぐためのものだ。ドルが再生するのは
難しい。連銀と日銀以外の世界の中央銀行の多くが、自国の通貨の今後の後ろ盾(外貨備蓄)を、失墜しつつ
あるドルや米国債から金地金に替えるべく、金地金を買い増している。金融のプロである中央銀行自身が、ド
ルへの見放しを意味する金の買い増しをやっている。
http://www.tanakanews.com/100405gold.php

操作される金相場(2)
長期的にみると、金は再び買われるだろう。しかし、金が再び買われるようになると、米金融界が債券シス
テムで簡単に作れる資金を使って金先物に巨大な売り爆弾を落として金相場を暴落させる攻撃を再発するか
もしれない。金の現物価格が先物で簡単に下落させられる、金にとって無力な価格決定の仕掛け(それを作っ
たのは金融界だ)は、今後も変わらない。金に対する通貨戦争はまだ続きそうだ。この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/130416gold.htm



相場師の視点で見ている当方と、全く同じ考えだ。「暴落の始まりの時点で、3 日ほど待てば、
また良い買い場だったという事になるのかな?」としたが、そのとおりに相場は今回の暴落の半
分は戻した。
ただしドル建て金の下値支持線は1200 ドル辺りなので、もう一発彼らが戻りを売るようなら、
その辺までの下げはあってもおかしくないだろう。特にGW 中は怖いね。

〔貴金属〕
(プラチナ/コーン/大豆/ゴム/原油/ガソリン/灯油/ドル/円/ユーロ/円)を読むには⇒コチラ[PDF]

〇東京金日足

…削除済み…

ここ2 週間の金の値動き

    4月限(当限) 前日比 2月限(先限) 前日比
4月15日    4,579   -412    4,592   -409
4月16日    4,338   -241    4,339   -253
4月17日    4,342     4    4,358    19
4月18日    4,338    -4    4,355    -3
4月19日    4,515   177    4,512   157
4月22日    4,558    43    4,566    54
4月23日    4,479   -79    4,498   -68
4月24日    4,691   212    4,585    87

    6月限(当限) 前日比 4月限(先限) 前日比
4月25日    4,607    32    4,618
4月26日    4,673    66    4,683    65

金相場は、4/14 号においては『週末の夜間取引では、突如のNY 金の大暴落である。最大で下
げは1350 ドルまで視野に入れているが、目先の4,700 円台は買い場ではあるまいか。ただし、
その最大の下げ換算は4,300 円台であるため、今の金相場は短期張りに徹するべきだろう
』とコ
メントした。
その後の相場展開は、2日間で900円ほどの大暴落を演じ、そこから戻りに転じた相場が4,700
円台まで600円以上戻す
という大波乱の動き。
ともかく15 日、16 日のような前日比450 円安というような大暴落は、誰もが経験したことの
ないものであり、市場は完全にパニックに陥ったと言える状況であった。

チャートでは、5,078円(4/11)→4,132円(4/16)までの下げ幅が946円。黒田ショックに
より上場来最高値更新寸前まで駆け上がった中で、12日夜からの大暴落が始まったわけだ。
道中、4,621 円(4/4)の下値支持線を割り込み、下げが加速。おそらく買い方できつかった
のは15 日よりも16 日で、この日も一時は前日比460 円安の4,132 円まで下げ、資金ショート
を起こした向きの投げが壮大に出て、安値からは250 円戻しての終了となったわけだ。(それで
も前日比253 円安だったが)

この16 日の9 時の寄り付きは4,216 円だった。前日の15 日は450 円安の時点でも、「売りだ!
夜のNY 金は更に100 ドル下げてもおかしくないぞ!」と顧客には連絡したが、売れた人はほぼ皆
無。むしろ450 円も下げたのだから、明日は戻すだろうとの考えの人ばかりであった。
そして翌日、更に400 円ほど安く始まった時には「買いだ!少なくとも100 円や200 円の反発
は、この夜にも出るぞ!」と推奨したが、やはり買えた人は少なかった。皆、走っている車の前
に出た猫のように、動けずにいた。
結果、17 日、18 日の乱高下を経た後、相場は戻り始めた。当方は4,200 円台を買い推奨出来
たが、戻りは4,400 円~4,600 円と考えていたため、22 日までにはその買い玉はすべて手仕舞い、
今週はほとんど様子見の状態である。
結論から先に言えば、今度は売りに廻ろうかと考えているところだ。おそらく当面4,800 円台
6
は無いだろうし、もう一度2 番底を付けに行くとの考えである。


…中略…

なお一代の動きは以下のとおり。

東京金一代の動き

        始値        高値        安値        現在値
2013年 4月 4,307   4月25日 5,069  2月 7日 3,886   6月 4日 4,691
2013年 6月 4,023   6月27日 5,068  2月 7日 3,940   7月24日 4,673
2013年 8月 4,224   8月29日 5,873  2月 7日 4,125   4月16日 4,674
2013年10月 4,404  10月29日 5,077  2月 7日 4,129   4月16日 4,676
2013年12月 4,519  12月25日 5,081  2月 7日 4,131   4月16日 4,678
2014年 2月 4,759   2月26日 4,979  3月21日 4,132   4月16日 4,683
2014年 4月 4,585   4月25日 4,749  4月26日 4,576   4月25日 4,683

相場は動かなければ損も得も出ないのだから、この大きな動きは大歓迎だ。しかし24 日に行
われた4 月限納会に対しては、大きな異論有りだ。バカみたいな逆ザヤでの納会であり、これに
関しては取引所に文句を言った。
これに関しては、次回にでも詳しくコメントする。

(プラチナ/コーン/大豆/ゴム/原油/ガソリン/灯油/ドル/円/ユーロ/円)を読むには⇒コチラ[PDF]

このレポートは、私が個人的な判断で書いたものです。
内容の責任はすべて私に帰するものですが、取引に対する利益を保証するものでは在りません。
(当たり前ですが念のため)
ひげの中ちゃん相場情報
中田幸一郎
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